2018年12月23日日曜日

2018年12月23日・cafeロッサクリスマス特別企画「JAZZ NIGHT」

尾道ロバ牧場でのクリスマスライブ
https://www.facebook.com/pages/category/Community/%E5%B0%BE%E9%81%93%E3%83%AD%E3%83%90%E7%89%A7%E5%A0%B4-2273433459547430/


山の中の牧場に到着するとロバたちが可愛く迎えてくださいました。

はじめての尾道ロバ牧場。
どうして私にコンサートの依頼をしてくださったかオーナーに聞きました。
何十年も前にオーナーが倉敷市へクラシックのコンサートを聴きにいかれコンサートは夜なので昼間に美観地区を散策。疲れてジャズ喫茶アベニューでお茶をなさったそうです。その時に私はバンド河野康弘トリオで夜のライブの為にリハーサルをしていました。
リハーサルの音を聴いててくださり
「音がとても良かった」
ので、いつかライブがしたいと思っていてくださったそうです。
ライブができる機会ができHPからメールをくださいました。
忘れないで連絡をくださり感謝です。
すごいビックリ、嬉しい話!!!!!

会場cafeロッサは来年4月にオープンする予定のお店。
素敵なログハウス
2階からもライブが見れます。

ロウソクに照らされ雰囲気が最高。
昔聴いて頂いた時のように良い音を出したいと願い演奏をはじめました。
1曲目はマル・ウォルドロンさんのレフトアローン。
長く眠っていたピアノですが素晴らしい音色を響かせてくれ感激。


 どんどん良くなるピアノ。
一部はスタンダード、二部は組曲「嵐山」から


終了後は皆様と打ち上げ。
お客様は地元の方、新潟県、東京都、滋賀県、香川県、世界中を飛び回ってる方は台湾から岡山空港経由で参加して下さり感謝です。
何度もお世話になっている因島から友人もきてくさいました。


素敵な写真を撮ってくださったのはオーナーのお嬢様。

素敵なコンサートをありがとうございました。




2018年11月28日水曜日

The Arashiyama Suite Duo January 12, 2019 (Saturday)

The Arashiyama Suite by Yasuhiro Kono
Cast: Yasuhiro Kono (Piano) Akihiko Hattori (Drums)

●渡月橋 Togetsukyo Bridge
●鳥たち Birds
●トロッコ列車で行こう Take The   Romantic Train
●寺 Temple
●静 Peaceful
●保津川下り The Hozu River Boat Ride
●花灯路 Hanatouro
●野々宮 Nonomiya Shrine
●龍 Dragon
●竹林 Bamboo  Grove
●嵐山 Arashiyama


Date and time January 12, 2019 (Saturday)
Open14:30 Start15:00
Price ADV ¥3,000- DOOR ¥3,500-
Place   Goethe-Institut Villa Kamogawa
    19-3 Yoshidagawara-cho, Sakyo-ku, Kyoto-shi
http://www.goethe.de/ins/jp/ja/kam.html
【申し込み/subscription】
▼After booking, please pick up your tickets at the Seven - Eleven store 's cash register within the reservation validity period.
ご予約後、予約有効期間内にセブン-イレブン店頭レジにてチケットをお受け取りください。
●TEL予約 Confetti Ticket Center
0120-240-540(Reception hours Weekdays 10: 00-18: 00)
●WEB予約 https://www.confetti-web.com/detail.php?tid=49152&
【問い合せ/Contact us】
地球ハーモニーearth-harmony.com 
Tel.090-1657-0174 E-mail wahaha1113@yahoo.co.jp
http://www.earth-harmony.com

2018年11月10日土曜日

2018年11月10日(土)満月まつりin京都

○○○○○○○○○
満月まつりin京都 ************** 月光にのって聞こえる音楽は 生きものたちの静かな祭り 龍神さまの祈りの声 ジュゴンの鼻歌 名もなき人々の平和な寝息 耳を澄まして *************** ジュゴンの海に基地はいらない! やんばるの森にヘリパッドいらない! ○○○○○○○○○ 日時:2018年11月10日(土)13:30~ 場所:京大YMCA会館    京都市左京区吉田牛ノ宮町21   *会場には自転車・車は停められません。 出演:川口真由美・おもちゃ楽団    春間げん    いきなり反戦street 楽団    スズメンバ    下村よう子+ゆみっこ    河野康弘 出店:山岡酒店    キッチンハリーナ ほか:沖縄の話    辺野古・高江の写真展    入場無料 カンパ制 主催:満月まつり実行委員会 連絡先:mangetsu.kyoto@gmail.com 携帯 090-2359-9278 (松本)

2018年10月19日金曜日

2018年10月19日(金) 京都市パーカーハウスロール

『夜・刻・夢を紡ぐ冒険者たち』
@PARKER HOUSE ROLL
2018.10/19(金)
OPEN19:00
START20:00
Charge 投げ銭(要1drink order)

○出演者
河野康弘(P)
ネコ ザ ポンティ(dance)
Hide(ds)

「夜」「刻」「夢」
PARKER HOUSE ROLLに三人の男が集まり、一夜限りの会話(パフォーマンス)が始まる。
そこからどのような物語が生まれるのか。
夢か刻の涙か、、、。

「PARKER HOUSE ROLL」
京都市下京区烏丸通松原下る東側五条烏丸町397
メンバーズゴルフビルBF
075-352-8042

2018年10月6日土曜日

2018年10月6日(土)札幌市コンサート

【2018年10月6日土曜日】[Hard Bop]
〜I Love You OK!〜
世界を愛で満たそう!
日本を席巻した伝説のバンド「キャロル」を解散して独立した矢沢永吉を支えた仲間たちとの熱い JAZZライブ!


▶須山恭一 Special Jazz Quartet!ライブアット“D-BOP”ジャズクラブ
Open 19:30 Start 20:00~2stage LC:一般¥2,500-/学割¥50%off!!! / Door ¥500up(要Order)

Member:
須山恭一 tenor sax
河野泰弘 piano
重松忠男 bass
チッコ相馬 drums

“D-BOP”ジャズクラブ
電話番号 : 011-613-3999     直通090-5070-2354
E-Mail : info@d-bop..com   
ご予約はこちらから→ご予約LIVE TICKET RESERVATION
https://www.d-bop.com/live-ticket-reservation/
ホームページ : http://www.d-bop.com
住所 :札幌市中央区南1条西19丁目291番地 山晃ハイツB1F

2018年10月5日金曜日

【被災地に安心して食べる事のできる食事を届けたい!】2

【被災地に安心して食べる事のできる食事を届けたい!】

皆花&有志の会として、
まだ、数回ながら、現地に行かせていただき、支援活動をさせていただいております。

アレルギー対応や、海外からの方々へのマイノリティーな食としてベジタリアンやヴィーガンメニューの提供、
その他、健康上の理由からも、野菜中心の無添加の身体に優しい食事が広く求められております。

ボランティア団体や被災地の担当の方々とも連携を取らせていただき、活動しております。

これまでの活動は以下です。

★有志の皆様に背中を押していただき、皆花にて募金活動開始。

★厚真町担当者の方々とやり取りをした上での、アレルギー対応食品の支援物資(仕分け作業済み、コンタミ防止のため各メーカーに製造ラインの問い合わせ実施。)31,945縁(円)分の食品、
お客様が持ち込んでくださいました洗剤、下着類を「厚真町総合ケアセンターゆくり」に持参。

★安平町追分にて「一般社団法人 いっぽん」の皆さんにお声掛けいただき、アレルギー対応の炊き出し(成分・原材料表示付き)参加。

特製・米粉のガトーショコラ、きな粉ケーキ、ナチュラルクッキー等 40食。
すべて動物性食材不使用、ケーキの重曹以外はすべて無添加、グルテンフリーや卵、乳製品フリー等にも対応。
http://www.sunabi.net

★厚真町にて開催の「第4回 北海道胆振東部地震情報共有会議」に参加。
本州からの情報機関より「食」についての取材依頼を受ける。

皆花と有志たちとが、これまでも、これからも、実行しようとしている事の一つが「本当に必要とされている事を、形にしてお届けする事」
特に「食」の取り組みに重きを置いております。

厚真町の担当の方からも直にお話しをいただいた、今必要とされている「アレルギー対応の食事」や「健康的な炊き出しや食品の提供」を今後も続けて参ります。

★野菜がたっぷり摂れる食事
★化学調味料や添加物に頼らない食事
★可能な範囲でのアレルギー対応の食事
★原材料、成分表示を徹底し、健康上の理由やアレルギー体質の方にも判断していただける、安心な食事
★胃腸の負担や心身のや疲労が続く中、心身に優しい食事

以上の食事の提供を軸に、活動しております。

ニーズがありながら、まだまだ健康的な食事の炊き出しは少ない現状を伺っております。

私達は、決してこちら側の自己満足や自己承認欲求、自己顕示欲等からの活動では無く、本当に現地の住民の皆さんにお役に立てる内容である事を、一番に大切にして参ります。

引き続き、募金活動も続けておりますので、ご負担やご無理のない範囲で、ご協力をいただける皆様はどうぞ宜しくお願いいたします。

自然食・菜食料理
食愛カフェMina*Hana~皆花~

伊達市長和町508ー5(旧 ちゃーしゅー工房)

TEL 08040463787(ミナハナ)

通常営業時間 12時~22時(不定休)

2018年9月21日金曜日

HIBAKU JAZZ LIVE YASUHIRO KONO(PIANO)3Days

HIBAKU PIANO LIVE
河野康弘ピアノ3Days
【日時】9月21日(金)~23日(日)19:00~ 
【会場】カフェ&バー オリーブ 
京都市左京区東大路仁王門下ル東門前町503-3
【料金】投げ銭
9月21日(金)ゲストSAWA(Jazz Vocal)
9月22日(土)ゲストHIDE(Percussion)
9月23日(日)河野康弘ソロ河野康弘(ピアノ、お話し、歌)
19:00~ 20:00~


HIBAKU PIANO JAZZ LIVE
YASUHIRO KONO(PIANO)3Days
Date and time:10.21(Friday)~10.23(Sunday)
Price:Donation
Place:cafe & bar Olive
     Higasi-oji  Niomon kudaru Higashi-monzenn503-3
10.21(Friday)guest SAWA(Vocal)
10.22(Saturday)guest HIDE(Percussion)
10.23(Sunday)Y.KONO solo

2018年9月19日水曜日

★被災地へ安心して食べる事の出来る食を届けたい★

食愛カフェMina*Hana~皆花~からメッセージ

★被災地へ安心して食べる事の出来る食を届けたい★

北海道胆振東部地震から北海道は経済の沈下が起こり、全道で自粛ムードの中、節電にも努めながら…
<Mina*Hana~皆花>も営業を続けています。

被災地で、お困りの声、支援を必要とされる声を多数知りながら、個人的に可能な範囲では間に合わず…。
皆様にご協力のお願いをさせていただきます。

●一人一人の「声」を拾い上げ、寄り添い、活動
皆花が被災地応援者で連絡を取らせていただいている方々は、
個人的、小さなチームで自ら物資を運んだり、各施設と連携を取ったりしている方々です。
被災地ではアレルギーや健康上の理由等から、一般的な炊き出しや支援物資の食品を口に出来ない方々がいらっしゃる事を知りました。
アレルギーは、嗜好の問題では無く、大袈裟では無く「命」に関わります…。
「弱いから」「好き嫌いが多いから」等の誤解や偏見が多い中、一般的な食品を口に出来ない方々は「ただひたすら耐えている」と聞き、何とか力になりたい思います。

●アレルギー対応の食品を近日中に、むかわ町へ送ります。
<Mina*Hana~皆花>は自然食と菜食のお店として多くのご要望に真摯に向き合い8年間営業を続けてきました。
その経験を活かしアレルギー対応等に明るい方々と共に、安心して食べていただける食を被災地へ届けます。


又、全国各地から物資を送られる方々とも可能な限りご連絡を取らせていただき、送る内容が被らない様に等も、情報交換させていただいております。
ご協力をいただきました皆様には、物資配送等についての具体的なご報告に努めさせていただきます。
ご理解とご協力をいただける皆様には、どうぞ宜しくお願いいたします。

食愛カフェMina*Hana~皆花~
https://www.facebook.com/yoshida.mina
伊達市長和町508ー5(旧 ちゃーしゅー工房)
TEL 08040463787(ミナハナ)

地球ハーモニーは<Mina*Hana~皆花>を応援します。
支援金募集
【口座番号】00140-4-660611 
【口座名義】地球ハーモニー


避難所にアレルギー対応食品届く NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20180915/0003910.html

2018年9月15日土曜日

2018年9月15日(土)滋賀県近江八幡市YUGEYAライブ

FREE STANDERDS 河野康弘トリオライブ
【日時】2018年9月15日(土)15時~
【出演】河野康弘(ピアノ)、児島さとし(ベース)、服部明彦(ドラム)
【料金】3,000円(1ドリンク付き)
【会場】Yugeya 0748-31-2959
     滋賀県近江八幡市中村町20-19



2018年9月14日金曜日

2020 年東京「放射能」オリンピック

IPPNW 核戦争防止国際医師会議ドイツ支部キャンペーンについて

本文はこちら:https://www.ippnw.de/atomenergie/artikel/de/tokyo-2020.html
Tokyo 2020 Die radioaktiven Olympischen Spiele
2020 年東京「放射能」オリンピック

2018 年 7 月 16 日付
日本は世界各地からアスリートを招こうとしています。2020 年に東京でオリンピックが開
催されることになっているからです。私たちは平和でフェアなスポーツ競争を願うもの
ですが、同時に大変懸念もしています。というのは福島県の県庁所在地でもオリンピック
競技が開かれる計画だからです。野球とソフトボールの試合が福島市で開催されるとい
うことです。ここは原発事故のあった福島第一原発から 50 キロほどしか離れていませ
ん。2011 年にはここで複数の原子炉事故が相次いで起き、放射能雲が日本と周辺の海を
汚染しました。この災害と唯一比較できるのはチェルノブイリ原発事故だけです。

これによって生態系と社会は深く影響を受け、それらは日本ではまだ消滅していません。
故郷を失ってしまったたくさんの家族、住民がこぞって避難して人のいなくなってしまっ
た地域、汚染土を入れた何百万というフレコンバッグ、放射能で汚染された森林、川、湖。
「通常な状態」などに日本は戻っていないのです。

事故を起こして破壊した原子炉もまだまだ危険が去ったわけではありません。今も変わ
らずここから放射能汚染が出続けています。海、空気、土の放射能汚染は日々増えてい
るのです。大量の放射性物質は壊れた原子炉建屋に今もあるだけでなく、原発敷地にも
屋外で放射性物質が放置されたままです。この状況では、もし次に大地震があった場合
に人間と環境におびただしい危険を及ぼす可能性があります。放射線災害はまだ続い
ているのです。この警告はそして、当分解除されることがないでしょう。

2020 年のオリンピックの日本での開催にあたり、IPPNW ドイツ支部では国際キャンペーン
を始めることにしました。私たちは、参加するアスリートと競技を見物する観客たちがフ
クシマ近郊で被ばくするのではないかと懸念しています。特に放射線感受性の高い妊婦
や子供たちが心配です。

日本政府は、このオリンピック開催には最終的に 120 億ユーロかかると予測しています。
しかし同時に日本政府は、避難指示解除後、故郷に帰還しようとしない避難者たちには
支援金の支払いを止めると脅しています。

国際的に、放射線災害があった場合に住民は、自然放射線を除いて年間で 1 ミリシーベ
ルトしか放射線を被ばくしてはいけないと規定されています。フクシマの帰還政策により
帰還を促された地域では、住民はそれより 20 倍も高い 20 ミリシーベルトまでの被ばく
は我慢するように求められているのです。すでに村や町が除染された場合でも、森や山
は放射線汚染を「貯蔵」する役割を果たすため、風や天気次第ですぐにまた汚染させら
れる可能性は高いのです。

この国際キャンペーンを通じて私たちはまた、世界中にまだ一つとして放射線廃棄物の
最終処分場すらないことも改めて訴えていく次第です。原子力産業が残す猛毒の負の
遺産を安全に保管できる場所はないのです。

オリンピックに対しては世界のマスコミが注目します。これを利用して私たちは、日本の
脱原発の市民運動を支援し、世界的なエネルギー政策変換を訴えていきたいと思います。
化石燃料と核燃料に別れを告げ、再生エネルギーへ向かわなければならないと訴えま
す。

キャンペーンでは、世界中の政治家がいかに軍産複合体と一緒になって政策を推し進め
ているか、より明確に指摘していきたいと思います。

IPPNW は放射能に汚染された地域にあたかも「日常生活」が戻ったような印象を世界に
与えようとする日本政府に対しはっきり「ノー」を突きつけます。

このキャンペーン趣旨に賛同する個人または団体は、次のメールアドレスを通じてキャン
ペーンチームに連絡をくださるようお願いします。
olympia2020[at]ippnw.de


翻訳:梶川ゆう

2018年9月11日火曜日

中央官庁における障がい者雇用水増し事件を問う

中央官庁における障がい者雇用水増し事件を問う
 開いた口が塞がらないとはこういうことをいうのかと思いますが、中央官庁における障がい者雇用水増し事件(敢えて「事件」と言います)は、まさに約3400人もの障がいのある人の人生を奪う人権侵害事件だと言っても過言ではないと思います。
 報道で流れるたびにその数は増え続け、まさかは怒りに変わっていきました。どこまで国民を見下しているのか、本当に許しがたい思いです。その上
「解釈が間違っていた」とか「誤解があった」とか、「理解が足りなかった」とか言い訳に終始するありさまは、この人たちに国のありようを任せていたと思うと身震いがします。
 私は、今回の事件で二つの言葉を思い出します。
 一つは「凡庸なる悪」ということです。
 ユダヤ人虐殺のホロコーストの主導者であるアドルフ・アイヒマンは、裁判の席上「私はただ命令に従っただけである」と弁明を繰り返しました。裁判を傍聴していたハンナ・アーレントは、アイヒマンのすがたに陳腐で害意が見えず無自覚であるが故の「悪」のすがたを見出し、「悪は悪人がつくり出すのではなく、思考停止の凡人がつくる」と述べたと言います。その「悪」のすがたを「凡庸なる悪」と名付けたのです。
 中央官庁における水増しは、約40年以上にわたっていたということです。有能なる職員であろう人たちが、障がいのある人たちの人権問題でさえある雇用について周知していないわけはありません。ただ慣例に従って、諾々と踏襲し、あるいは気づいたとしてもまさに忖度し、他人事で済まそうとしてきたのではないでしょうか。
 官庁そのものが、「『凡庸なる悪』に飲み込まれてしまっている
と私は思います。糸賀一雄は「目覚めたるものの責任」を問いましたが、中央官庁には、そのような責任は「凡庸なる悪」にかき消されてしまったのでしょうか。
 障がいのある人たちにかぎらず一市民として「まどうてくれ!」と叫びたいと思いです。
 ただ、「凡庸なる悪」は、私たち自身にも必ず忍び寄ってくるものと思います。それを防ぐには、自覚者の責任を自らに課し、常に振り返ることによって、自らの言葉で語るということを、忘れてはならないと思います。
 もう一つは、「うそをつくな」ということです。
中央官庁は「性善説」に立っているということですが、まさしくお上が国民には「うそをつくな」と言えば、国民は「お上はうそはつかないものだ
と妄信してしまうことになる。一般市民に求められることは、「うそをつくな」というそのうそを見破る力だと説いたのは武谷三男ですが、まさしくうそを見破る力を、しっかりと身につけたいと思います。

 今回の中央官庁における障がい者雇用水増し事件は、たんに障がいのある人たちだけにとどまらず、すべての国民の人権にかかわる大問題であることをしっかりと認識することが必要だと思います。

広島県安芸高田市ひとは福祉会・寺尾文尚 2018年9月9日
        http://hitoha-fukushi.com/

2018年8月24日金曜日

IPPNWドイツ支部国際キャンペーン “東京2020放射能オリンピック”

IPPNWドイツ支部の原子力担当者ヘンリック・パウリッツ氏から頂いた情報をご紹介させて頂きます:
2020年に開催される東京オリンピックを機に、IPPNWドイツ支部は国際キャンペーン “東京2020放射能オリンピック”を打ち出しました。この国際キャンペーンの目的は、フクシマ原子力災害によって住民にもたらされた健康被害および有害な影響についての情報をできるだけ多くの人々に伝え、世界中の人々が原子力の段階的廃止とエネルギー革命の重要さについて認識できるようにすることです。
ドイツIPPNWは皆さんに呼びかけています:
「IPPNWドイツ支部は全ての組織団体に訴えます:わたしたちのネットワークに加わり、このキャンペーンをコーディネートする運営グループを構成するために協力してください!
東京オリンピック開催まで、あと2年あります。ーキャンペーンをオーガナイズする時間は、まだ十分あります。」
詳しくは、IPPNWの呼びかけを下に和訳しましたので、それをご覧になってください。
原文(英語)へのリンクです:https://globalethics.files.wordpress.com/2018/07/ippnw-2018-07-11-tokyo-2020-the-radioactive-olympics-en.pdf

*       *       *       *       *       *       *       *       *       *       *       *       *       *       *       *       *
IPPNW ( 核戦争防止国際医師会議 )ドイツ支部

                  国際キャンペーン
              ”東京2020ー放射能オリンピック”
2020年、日本は東京オリンピックに参加するアスリートを世界中から招いています。わたしたちは、東京オリンピックがフェアで平和なオリンピック競技となることを願っています。と同時に、わたしたちは、福島第一原発の廃墟から50キロしか離れていない福島市で野球とソフトボールのオリンピック・ゲームが催されるという計画について懸念しています。2011年に福島第一原発で起こったトリプル・メルトダウンは放射能を日本全土および太平洋に拡散しました。ー 福島第一原発事故はチェルノブイリの核メルトダウンに匹敵するスケールの大惨事となったのです。
この大惨事によってもたらされた環境への影響および社会的影響は日本の至る所で見られます:先祖代々が住みつづけ住み慣れた故郷から追い立てられてしまった一家、見捨てられた避難区域、放射能汚染された除染土の詰まった何十万ものフレコンバッグが捨てられた核ゴミ場が至る所に散在し、森・川・湖は放射能汚染されています。日本は正常状態に戻っていないのです。
今も、核ハザードとして存在する損傷した原子炉(複数)には、いつ何時、大災害がまた新たに起こるかもしれないというリスクが潜んでいます。日々、放射能汚染が海洋、大気、土壌に追加されています。途方もなく膨大な量の核廃棄物が福島原発の敷地に野ざらしで蓄積されています。またもや地震が発生したとしたら、住民や環境が重大な危機にさらされることになります。今日もフクシマ核災害は続いているのです。
わたしたちは、2020年に開かれる東京オリンピックに際して、国際キャンペーンを打ち出す計画をしています。わたしたちが憂慮しているのは、オリンピック選手や観客が ー とくに放射線の影響に敏感で脆い子どもたちや妊婦がー 地域の放射能汚染によって健康被害を受けるかもしれないということです。
日本政府の公式予算見積りによれば、東京オリンピックのために120億ユーロ以上の経費がかかるということです。と同時に、日本政府は帰還したがらない避難者全員への経済援助を打ち切ると脅かしています。国際基準は、原子力事故後の一般の人々における年間追加被ばく線量の許容量は【1ミリシーベルト】である、と限定しています。最近、避難指示が解除された区域 がありますが、そこに帰還した人々は年間20ミリシーベルトまでの被ばく線量を浴びることになります。広範囲に除染作業が行われた場所であっても、山や森が常に放射性粒子の貯蔵庫となっていますので、天候条件が悪くなれば、除染された場所が再び汚染されてしまうという可能性が、いつでもあります。
わたしたちのキャンペーンは、原子力産業の脅威について一般の人々を教育することに焦点をあてます。わたしたちは、フクシマ原発事故が発生してから今日に至るまで日本市民が、どのような健康障害にさらされているのかを明白に説明するつもりです。原子力施設は通常運転している時でさえも一般の人々の(とりわけ幼児や胎児の)健康を脅かしています。
いまだに、原子力産業が残していく有害遺産(核廃棄物)を貯蔵できる安全で耐久性のある処理施設は地球のどこにも存在しません。ー  これが 事実です。

わたしたちは、原子力の段階的廃止を要求する日本のイニシアチブを支援し、グローバル・レベルのエネルギー革命を推進させるために、オリンピック競技が惹き起こすメディアの注目を利用することを計画しています:化石・原子力燃料から遠ざかり再生可能エネルギー生産を推進することです。
わたしたちは、世界中の政界代表者が軍産複合体と関わり合いをもっているという認識を高めていかねばなりません。
わたしたちは、放射能で汚染された区域が正常に戻ったかの如く振る舞い、偽りを主張しようとする日本政府の企みを厳しく批判します。
IPPNWドイツ支部は全ての組織団体に訴えます:わたしたちのネットワークに加わり、このキャンペーンをコーディネートする運営グループを構成するために協力してください!
東京オリンピック開催まで、あと2年あります。ーキャンペーンをオーガナイズする時間は、まだ十分あります。
みなさんからのご連絡をお待ちしています。
よろしくお願いします。

“  放射能脅威のない2020年東京オリンピック “のために:
アネッテ・ベンシュ – リヒター – ハンゼン ( Annette Bänsch-Richter-Hansen )
ヨルク・シュミット ( Jörg Schmid )
ヘンリック・パウリッツ ( Henrik Paulitz )
アレックス・ローゼン( Alex Rosen )
〈和訳:グローガー理恵〉

〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 http://chikyuza.net/
〔eye4424:180803〕

2018年8月22日水曜日

「ずっとウソだった」


斉藤和義「ずっとウソだった」



  作詞作曲:斉藤和義

  「ずっとウソだった」


 この国を歩けば原発が54

 教科書もCMも言ってたよ安全です

 俺たちを騙して言い訳は「想定外」
 懐かしいあの空くすぐったい黒い雨

 ずっとウソだったんだぜ やっぱバレてしまったな

 ほんとウソだったんだぜ 原子力は安全です

 ずっと嘘だったんだぜ ほうれん草食いてぇなあ

 ほんと嘘だったんだぜ 気づいてたろうこの事態

 風に舞う放射能はもう止められない

 何人が被曝すれば気がついてくれるのこの国の政府

 この街を離れてうまい水見つけたかい?
 教えてよやっぱいいやもうどこも逃げ場はない

 ずっとクソだったんだぜ 東電も北電も中電も九電ももう夢ばかり見てないけど

 ずっとクソだったんだぜ それでも続ける気だ

 ほんとクソだったんだぜ 何かがしたいこの気持ち


 ずっと嘘だったんだぜ ほんとクソだったんだ

2018年8月21日火曜日

世界中から放射性廃棄物が日本へ

放射性ゴミ大国に向かう日本


世界中から、どんどん放射性廃棄物がやってきます。
日本は放射性廃棄物のゴミ捨て場になっていきます。

環境省は2016年4月に1キログラムあたらい8000ベクレルまでの放射能廃棄物が処理できるようにしました。汚染土壌利用を80倍にあげました。


放射性廃棄物を捨てられる国に世界中から排気物を持ってきます。

日経新聞2016年4月16日


2018年8月18日土曜日

広島・原爆被害者は「選ばれし人間のサンプル」

「生きる価値」について~ひとは作業所・寺尾文尚



「生きる価値」について
 730日、中国新聞の社説は「LGBT(性的少数者)差別」について大きく論じています。自民党参院議員の杉田水脈なる人物が月刊誌に投稿した一文に性的少数者を指して「LGBTのカップルのために税金を使うことに賛同を得られるものでしょうか。彼ら彼女らは子供をつくらない。つまり『生産性』がないのです。そこに税金を投入することが果たしていいのかどうか」というくだりを紹介して大きく批判しています(詳しくは当日の社説を)。
彼女の所属している政党の幹事長も「人それぞれの政治的な立場、色んな人生観がある」と擁護さえしています。まさに唖然とせざるを得ません。これが公党に所属し、国会議員としての席をもっている人物だと思うと暗澹たる気持ちにさえなります。彼女の発言は時の政権の鉄砲玉です。確信犯です。
 果たして「子どもを授かる」ということは、単なる「生産性」のためだけでしょうか。国民にも他の国々の人びとにも凄惨きわまりない苦しみを与えたあの大戦のため、国は「産めよ増やせよ」と号令をかけました。まさに彼女の言う「生産性」を上げるためです。そしてそれは、兵士として戦地に赴くことを余儀なくされるためにこそ、仕掛けられた操作です。
 その反省の上に立って、この国の憲法には何にもまして個人の尊厳を謳いあげています。
 いったい人間として「生きる価値」はどこにあるのでしょうか。
 戦後、近江学園での実践を基に障害のある人たちの福祉の礎を築いた糸賀一雄は「何もできない人たちに税金をかけたくないという人がいる。それが経済的に豊かになったからといって、少しは金をかけてもいいだろうといって重度の人たちを対象とするならば、経済が厳しくなったらまた切り捨てられるのではないかと」と危惧していました。まさにその危惧がこういう形で表れてしまいました。
 現代の社会は新自由主義という得体のしれないイズムがはびこり、競争の激化と不全感に苛まされる人たちが、自らの居場所を求めながらさまよっているように思います。
しかし、知的な障がいのある人たちは自らの尊厳をかけて発言しています。
 栗栖晶は、偏見と向き合う中で「せっかくおかあさんがうんできれたんじゃけん、じまんしてくらす」と言います。山本弘子は、パターナリズムの眼差しにも負けず、自らの尊厳をかけて「ひとはどう生きるかが大切です」と訴えます。井手元昇は、共生社会のかなめである「お互い様を「ぼくはじがよめないからかのじょのあたまをかりる。かのじょはみみがわるいからきこえるまでおしえる」と言います。重広伸明は、「わしはわし並みでえかろうがい」と発言し、いわゆる人並みという常識の中で個を埋没させている社会を批判しています。
 確かにこの人たちには知的な障がいはあります。しかし、人間が人間として生きていく上で、一人の人間としての尊厳が守られることにこそ生きる価値があるのだという問いかけには、しっかりと耳を傾けなければなりません。

        広島県安芸高田市ひとは福祉会・寺尾文尚 2018年8月9日
        http://hitoha-fukushi.com/

2018年8月14日火曜日

京都オリーブHIBAKU PIANO LIVE8月17日~19日

河野康弘 HIBAKU PIANO LIVE

cafe & Bar OLIVE
京都市左京区東大路仁王門下ル東門前町503-3
8月17日(金)河野康弘ソロ
8月18日(土)ゲストSAWA(Jazz Vocal)
8月19日(日)河野康弘ソロ


統計学者グールド氏:乳癌が増加した地域は、その範囲が原子炉(※)から半径100マイル(約160km)に及ぶ事を突き止め、著書「内部の敵」の中でその事実を明らかにしました。(※ 軍事用、発電用、研究用の如何を問わない)。日本の現在の被曝地域の地図掲載。とても残念ですが京都も被曝してます。


受動喫煙防止法はできましたが受動被曝も防止して欲しいです。

2018年8月3日金曜日

避難者通信52号~矢ヶ崎克馬(琉球大学名誉教授)

避難者通信52

皆さん、暑いですね。負けないようにご自愛ください。
引き続き通信お邪魔致します。BCCで失礼いたします。
福島原発事故後たくさんの被害が現れています。
今回は、あたりまえのことですが、改めて人権を意識した生き方、主張を訴えたい思います。
論に入る前に私の主張に対する誤解が現れているようですので、是非誤解を解きたいと願って、お願いしたいことがあります。

それは第50号で原水爆禁止運動の幹部が核に関する虚偽の情報操作の「核戦争」に協力していることを懸念することを記しましたが、それはあくまで指導的立場にいる幹部のことを記述しています。決して「日本原水協」そのものを論じているのではございません。
誤解を回避するためにこの幹部に付随して表現している「原水協」を「原水禁運動」に改めてください。誤解を招く表現をしたことをお詫びいたします。

矢ヶ﨑克馬
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人権と福島原発事故
―民主主義とファシズムのはざま―

§1 歴史を繰り返させて良いものだろうか?

(1)ファーレル准将の言明

原爆投下直後194592日の日本の降伏文書調印を取材に来た新聞記者が、アメリカとイギリスでヒロシマを報道し「まったく傷を受けなかったものが1100人の割合で死んでいる」等の報道をした。それを否定するために、6日、マンハッタン計画副官ファーレル准将が東京入りして「広島・長崎では、死ぬべき者は死んでしまい、9月上旬現在において、原爆放射能で苦しんでいる者は皆無だ」と宣言し、その後は占領軍等によりファーレル言明に従う「調査」「処理」がなされ、「公式見解」が作られた。
ファーレルの政治的言及はずっと日米の公式見解とされてきた。1968年、日米両国政府が国連に共同提出した広島・長埼原爆の医学的被害報告のなかには「原爆被害者は死ぬべきものはすべて死亡し、現在、病人は一人もいない」と書かれていた。
 1975年末に原水爆禁止運動として第一回国連要請団が国連に要請書を提出しようとした際には上記報告書を理由に事務総長はそれを受理しなかったことが報告されている(故肥田俊太郎医師)。

この被害事実の封じ込め、すなわち「知られざる核戦争」はその後の人道を求める巨大な声に押されてほころびが出るに至っている。国連核兵器禁止条約が圧倒的な多数で採択されるに至り「核兵器は人道に反する禁止すべき兵器」とされたのである。

(2)アベ首相の言明

東京オリンピック招致決定直後、アベ首相は記者会見した。原発事故に関して、「健康に対する問題は、今までも、現在も、これからも全くないということははっきりと申し上げておきたいと思います。 さらに、完全に問題ないものとする抜本解決に向けたプログラムをすでに政府は決定し、すでに着手しています。私が、責任をもって、実行して参ります。」と言明。
アベ言明の実施部隊は誰なのか?
今回の執行部隊は占領軍ではない。日本、官民挙げて(政府、行政、司法、地方自治体、多くの市民が)首相言明どおりの事故処理の「抜本解決」を執行しようとしているのである。もちろん背後には国際原子力機関、国際放射線防護委員会、原子放射線の影響に関する国連科学委員会が大本営を構成する。
官庁あげて(内閣府他11省庁 「原子力災害による風評被害を含む影響への対策タスクフォース」を実施し、環境庁「 風評払拭・リスクコミュニケーション強化戦略」や「放射線のホント」は「福一事故後に放射線健康被害は一切ない」という大うそと市民への被曝強制である「食べて応援」をキャンペーンしている。

§2 情報操作の「知られざる核戦争」――福一事故後7年間

(1)放射能は言うな、健康被害は一切無い

政府が認めるだけでも広島原爆の168発分の放射能が放出しています(きちんと見れば400500倍とされる)。健康被害が無いはずがないではないか?

一口で言えば、放射能を客観的に論議しようとすること自体が「風評である」とされ、放射線の健康への影響はないと思い込むことが「幸せを作る」のだという心の問題に置き換えられる。根拠なき精神論は猛威を振るう。これらの情報操作(真実でない情報を伝える)キャンペーンに日本の原水禁運動を代表するような幹部が関与していることは日本の核戦争反対運動の一部に人格権を守る規範が無いのではないのかと疑いを挟まざるを得ない。
(2)首相の「抜本解決」の内容はどうなのか。

(健康被害)
「健康被害が無い」ことは最大の健康被害が表面化している小児甲状腺がんを放射線と関係づけさせないことにより、防護線が張られている。患者発生率が事故原発からの距離に反比例すること、土壌汚染の強度に比例すること等を挙げただけでも、事故との関わりは明白だ。その他がんの男女発生率、疫学統計分析等々数々の証拠がある。政府の認知は一貫して「事故との関係は見出されない」として、健康被害を封じ込める。
(風評)

「風評」は、現実の被害を否定するために使われている用語だ。被曝に関する科学的な認識が遠ざけられる。現実の被害の事実を心の問題にすり替える日本住民に対する思想統制ともいえる象徴的用語だ(現に放射能は“禁句”とされる状況が報告されている)。それを隠そうとするがゆえに、「放射能に健康被害は無い」「健康被害が無いと思うことが幸せになる条件」などと精神主義を吹聴するのである。

(放射能環境下の日本)

甲状腺がんと診断され手術を受けた福島県内の患者84人のうち約1割の8人ががんを再発し再手術を受けた。老衰やアルツハイマーによる死亡率が事故後急増している。赤ちゃんの周産期死亡率の急増や、心筋梗塞などの増加が確認されている。お葬式が多くなったという新聞記事も現れた。

今もなお放射線被ばくは継続する。政府の「健康被害は一切ない」はファシズムだ。
(事実を棄民の政策内容で置き換える)

「避難者は既にいません」は「避難者支援の予算はゼロです」に置き換えられる。住宅支援等を停止することにより帰還が強制され、「復興」が全面的に展開する強制被曝が進む。

(まだ自立できないの?)
政府や福島県のご意向の伝達機関となっている強制帰還を支える民間支援団体のキャンペーンは「もう7年もなるのに自立もできないで『避難』支援を訴えるのは見苦しい。自立できないのなら帰りなさい」と言う。被災者は「モラル」上でも責め苦を負う。本音で話すことさえできなくなっているのである。

(郷土愛が食い物に)

市民の純朴な郷土愛「先祖伝来の田畑を守りたい」が政府・国際ロビーの最安上りの棄民政策「避難させるな」に形の上で完全一致し、完璧な餌食となっている。数々の悲劇の「絆」が生まれているのである。

大切な先祖伝来の土地を守ることと安全な食材を供給するという農民の天命は大きな矛盾を抱える。その矛盾を乗り越える「住民の戦略」を持たなければならない。

(直面する放射能問題)

土壌が高汚染されているところに住み続けることで日本は特殊な放射能問題を抱え込んだ。一つは大量な高汚染の「除染土壌」を抱え込んだことともう一つは汚染食料を生産し続けて内部被曝を拡大させたことだ。お年寄りに被害が顕著に表れるが、あらゆる市民が対象になる病気患者の増加、死者の増加がその結果を物語る。

その現実を覆い隠すために嘘のキャンペーン「健康被害は無い」を大宣伝する。復興庁のウソの放射能教育「放射線のホント」などの国際的に確認されている最低限の放射能危害さえ日本では切り捨てられ、嘘の教育を子供たちに行う。汚染土壌を公共事業で使わせる云々。全国に放射能汚染を広がらせて、全国住民に被曝させて安上りに切り抜けろ!!!

これで良いだろうか?

(すべての人の命を守る政策)

政策の転換が必要だ。

内部被曝を避けて命を守ろうとする市民と福島県内の農漁民は敵ではない。いまだに汚染されている土壌に生きること、汚染されている食材を食べることは「安全」ではない。汚染は微量になった食品も多くあるが、逆に食物連鎖で濃縮された汚染が目立つようにもなっている。

汚染地内外の命を守ることは日本市民全員の課題だ。アベ政治の「健康被害は一切ない」の住民切り捨て(棄民)を前提にしたキャンペーンにより、「食べて応援」、「風評被害払拭」、「来てください」が進む。市民はそれに従うのではなく、命を守る基本的で当たり前の「予防医学的」住民保護を要求しなければなりません。

(汚染地域もそうでない地域もともに人権をたたかいましょう)
被曝を避けようと当たり前のことを主張すると、得てして汚染地内の人を侮辱すると捉えられがちな世の中になってしまった。「福島県民の敵」とも発せられる。
そうではない。断固としてそうではない。一緒に生き延びましょう!

大切な先祖伝来の土地を守ることと安全な食材を供給するという農民の天命をどうしたら全うできるか?

セシウム汚染は孫の代でも今の10分の1程度です。

農漁民の天命を全うする、大きな矛盾を乗り越える「住民の戦略」を持つたたかいをしよう。

「日本住民全てに被曝を迫る」戦略ではなく、人権の主張するところの人道に立つ戦略に切り替えましょう。

(被曝を避けるのが生きる権利)

内部被曝を避けるためには放射能汚染食材を避けることが第一だ。

市民に食材を選ぶ権利を保障すべきである。

しかし住民の権利は、住民の毎日頑張り、毎日の実践が無いと権利は絵に描いた餅となる。

原水爆を禁止する行動はたくさんの人が手を携えて、みんなでできる。しかし内部被曝を避けるのは毎食毎食の食材を選ぶことから始めなければならない。一人一人の生きる行動自体がたたかいなのである。

公的支援がなければとても難しい。しかし誰もが心掛けなければ死者が増える。
(命を守る声を上げよう)
汚染区域内にいる人もその権利を主張してください。自らの命を自ら守ってください。

政府や東電の出す放射能データを見てさえ、まだまだ高汚染の土地が広がる。避難者を帰還させ、命を無視した「復興」に勤しむように強制する政策を、避難者を支援し、福島県内の居住者に内部被曝を避ける支援をし、命を守る政策に変えさせようではありませんか。

チェルノブイリ周辺国では今も継続させている(主として子供を対象とする)1か月規模の「保養」を政府の責任で行うこと。移住したいと思う市民を支援すること。今からでも遅くは無い。

(命を人権の下に守るたたかいを)

作物が低価格であることが「風評被害」であるならば、政府に全部買い取らせて市場に出すことをやめるようにしようではないか!

決して「放射能を語らないことが生活を安定させる」のではない。

住民を守らない政府の都合を最優先する安上り支配を住民側からサポートすることはしないようにしよう。

(3)食品汚染の現状
食品に関する現状を確認しますが、厚労省による食品汚染マップを次の図に示す(2017年上半期、厚労省調査、ホワイトフード地図化)。

 東日本の太平洋側、内陸部に食材汚染が多く認められる。

内部被曝を避けるためには放射能汚染食材を避けることが第一だ。

政府は全市民に食材を選ぶ権利を保障せよ。

同時に東北地方で生きる人々の生きる権利も保証せねばならない。冷酷な命の切り捨ての上に
立つ「復興」であってはならない。それ等を含む共通の人権保障が日本市民の“人道”であるのだ。放射能に「これくらいまでは大丈夫」という目安は無い。現に食糧安全基準などの虚偽キャンペーンの下でたくさんに人が寿命を縮め、多量の患者さんが作られ、健康被害が生じている。「危険だから可能な限り避けなければなりません」が放射線から命を守る合言葉だ。これを実施するためには毎日食べる食材選びを丁寧にしなければならない。そうしないと命が守られないのだ。

しかし高汚染地帯の人はどうしたら良いのだろう。行政のきめ細かい支援が無いととてもやっていけない。非汚染地帯の人は比較的楽だ。食材選びはそんなに困難ではない。しかしそんなことを大っぴらにすれば、「非国民!」のそしりを受ける。

この命の緊急事態を切り抜けるために、政府は180度逆の立場で棄民を行う。

「健康被害は現れていない」「食べて応援」「風評被害撲滅」「来てください」と日本中の市民を被爆させる「対策」を行っている。もっとも安上りに切り抜けようとしている。これはすべて少子高齢化・人口減少といわれる社会に拍車をかけている。

§3 戦争とは:人格が武器そのものに変換されるー心も体もー

(1)民主主義社会市民の市民性(人格)の機能要素はどのようなものか?

①事実をありのままに見ることができ、
②科学的・道義的(民主主義的)基盤で考え判断することができ、
③自らの意志で行動できること。これが市民性を表す人格要素だ
 この市民性が民主主義を支え持つ個人のキャラクターだ。得てして、市民性を人格から排除するために「道徳教育」、「しつけ教育」などが猛威を振るう。軍事力主義の社会には、「右向け、右!」と言われたときに「なんで右を向かなきゃいけないの?」と疑問を呈するような輩は「不必要」なのだ。昔は「非国民」と言われた。しかし今も、巨大プロパガンダは「右向け、右!」に非常に有効である。「命は鴻毛より軽し」。
「放射能の被害は無い」キャンペーンは巨大な利益を「核兵器推進勢力」に与える。原爆投下以来「知られざる核戦争」は全面的に展開された。トランプ大統領の核戦略見直し「核抑止力強化」の精神的抵抗・障壁を無くするものだ。日本政府はもろ手を挙げて「実戦で使える小型核兵器の抑止力」に賛成している。なんていうことか!唯一の戦争核被害国というのに、市民の受けた苦しみを足蹴にする。日本を「戦争をする国」に変えさせてはならない。

戦争をする国造りはひとを「人格」から「武器そのもの」に変換する。命を大切にする民主主義の基本が放棄される。アベ首相が進めようとする軍事力主義は人格を破壊する。

「お国のため」の「高貴な日本型精神」が棄民策を覆い隠す。
「放射線は健康被害をもたらす」と考えることが「非国民」とされる社会はまっぴらゴメンだ!
放射能から避難する権利をください。避難を希望する市民を支援してください。
政府の責任で全ての子どもに保養をさせてください。
「戦争ができる国づくり」には反対する。
「主権を放棄した辺野古米軍基地の強権的建設」は阻止したいと思う。
「憲法の改悪」には反対だ。
「8時間労働制(人権)を破壊する労働法制」には反対だ。小泉以来労働者の年間平均給与は50万円減っている(410万円⇒360万円)。賃金も労働条件も明治期の女工哀史を上回る過酷さ。
社会に主人公として生きる人間を育てるのではなく「従属者を育てる道徳教育」には反対だ。

あらゆる人権抑圧に反対だ。

放射線は生命に異質な危険をもたらす。

核兵器は禁止すべきだ。核発電(原発)は禁止すべきだ。

すでに放射能分野では事態は深刻。
原子力緊急事態宣言の下で総動員体制は大きく進んでいる。

放射能版の「高貴な精神」は「放射線に健康影響は無い」とただ信じる精神に置き換えられ、被曝を防護しない国の「棄民」政策をありがたいといただく。放射能が関与する膨大な症状を有する「活性酸素症候群」は放射能に関係ない「奇病」とされ、福島県内在住の小児甲状腺がんはスクリーニング効果による過剰診断とされる。しかし、一見元気で遊ぶ子供の目の周りにはクマが現れていて、ハッとさせられる。これらは日々放射線被ばくが続いている証拠ではないか。
 政府・原子力ムラのキャンペーンは、放射線に健康影響は無い」と信じることで「幸せ」になれると言う。放射能被害は無いと思う幸せを「食べて応援」で甘受しようと大合唱している。この幸せはなんなのだろう?戦前の「国家総動員」の幸せではないか?

政府の方針は「一人一人を大切にする」民主主義とは逆を向いている。
(2)人格を支えあう人々が社会を守る

チェルノブイリでは住民を保護する「チェルノブイリ法」ができ、いまだに生きている。日本では真逆な加害者の論理がまかり通る。

なんと日本市民の人権は軽いのだろう!

しかし人格を支えあう非常に多くの人々が健在する。

「一人一人が大切にされる社会を作り上げましょう。」

この声は虐げられつつある市民の声なき声だ。一人一人が大切にされることを社会の基本として、一人一人の人間たるところを示そうではありませんか。

(侵略戦争の「臣民」にはならないようにしよう)

安倍晋三首相の「健康に対する問題は、今までも、現在も、これからも全くないということははっきりと申し上げておきたいと思います。」という言明に協力することはやめましょう。

事実の隠ぺいと棄民の宣言なのだから。
放射線被曝関連で命を失った全ての方に哀悼の意を表し、放射能をまき散らす核兵器も原発も世界から無くすことに力を注ぐことをお約束いたします。