2019年8月24日土曜日

TODAY IS THE DAY SINGAPOREのメッセージと活動の御協力のお願い

2019年8月23日


福島の放射能被曝はチェルノブイリの比ではない。日本の大人たちは福島の子どもたちを助けていない


TODAY IS THE DAY SINGAPORE
アーティスト平川典俊さまからのメッセージ

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8月7日、小生の福島の子どもたちのツイッターで以下のことを言われた方は、1998年より2011年の長い期間ベラルーシの子どもたちの保養支援をおこないながら、チェルノブイリ事故による放射能被曝が子どもたちにどのような影響をおよぼすか直接に知りその厳しい子どもたちの未来を変えるために奔走してきた後、チェルノブイリ事故の4倍から8倍の放射能拡散があるにも関わらず、日本政府が避難も移住も治療も保養もさせていない福島のこどもたちの未来が、ベラルーシの子どもたちを遙かに越えて厳しい未来を背負わされていることを深く理解して小生に語った言葉でした。

「福島の放射能被曝はチェルノブイリの比ではない。日本の大人たちは福島の子どもたちを助けていない。これから福島の子どもたちは大変残酷な死に方をすることになり、亡くなってもこの世を恨むだろう」

人類史上最悪の放射能拡散を発生させている、福島第一原発から20キロのところに位置する震災による深いトラウマと放射能被曝で様々な不安と病気を抱えながら暮している福島県双葉郡広野町の9歳から12歳の児童を対象に、治安が良く自然環境も多いシンガポールにて現地団体等の協力の下2014年よりおこなっているアート保養交流プログラムが「ミラクルクッチー体験」です<http://todayistheday-foundation.org/portfolio_page/mke4video/>。

アートセラピーがおおやけのセラピー活動として政府によって認められているシンガポールでアートセラピーを集中的におこなうのと保養を兼ねて放射能の体内被曝排出の手助けもおこない、未来ある子どもたちの健やかな将来を育むことを目的にしています。今年2019年十分な支援を受けることができれば今回で6回目のプログラム実施になりますが、現在のところ残念ながら十分な支援協力を受けておりません。これまでシンガポール赤十字社やLUSH社を中心として様々なシンガポールの学校、美術館、団体などからサポーターとして協力の申し出をいただきましたが、本年は来年の東京オリンピック実現のため、政府の政策として放射能拡散そして被曝の実態や福島の子どもたちの保養の必要性を説く情報が一般に告知・共有されておりません。深刻な福島県双葉郡の放射能による土壌汚染に加え、更に福島第一原発からの放射能拡散がここ1年以上2倍以上に上昇しており、福島県双葉郡に住む子どもたちは深刻なトラウマに加え放射能の内部被曝やそれに準じる甲状腺異常や脳障害などの症状も既にあらわれており、チェルノブイリ事故の影響を受けたウクライナやベラルーシの子どもたちと同様に保養を実施することが生命を守るために非常に重要な案件としてあると思っています。

現在ほぼ完全に未来を奪われている福島の子どもたちに明るい未来への兆しを示すためにも、当プログラム継続の協力として、もし可能な額での寄付をお願いできたら非常にありがたく思う次第です。日本では米国と違って違った金融機関の法的制限があり気軽にPAYPALを使っての寄付ができず、小生が始めた米国の非営利団体であるTODAY IS THE DAYに送金が出来ませんが、日本国内の以下の小生の銀行口座にお金を振り込んでいただければ、安い手数料で寄付をしていただくことができます。希望する方には住所・氏名をお教えいただければ領収書を米国の非営利団体のTODAY IS THE DAYから発行させていただきます。

アメリカ、ヨーロッパから寄付して頂く場合こちらからお願いします。https://todayistheday-foundation.co

日本国内からの場合にはこちらの口座にお願いします。
SMBC信託銀行 新宿南口支店 口座番号 5375576  名義 ヒラカワノリトシ

シンガポール在住の場合には以下の口座にお願いします。

Bank: OCBC Bank, Singapore
Bank Address: 65 Chulia Street OCBC Centre, Singapore 049513
Bank Branch Name: OCBC Centre Branch
SWIFT code: OCBCSGSG
SGD( Singapore $) Account Number: 686059106001
(Payee) Account Name:Account Name: TODAY IS THE DAY LTD
(Payee Address ) 20 Upper Circular Road #02-10/12, The Riverwalk, Singapore 058416

米国やシンガポールの非営利団体TODAY IS THE DAYの銀行口座に振り込みを希望される場合には、別途銀行口座情報をお知らせします(日本からの送金の場合振り込み料が3千円から5千円ほどかかります)。

寄付の金額はお任せ致しますが、2千円、5千円、8千円、1万円、5万円などの切りの良い金額だと非常に助かります。ちなみに1万円以上の寄付に関しましては、小生のアート作品を感謝の意として送付させていただきます。10万円以上の寄付の場合だと国際マーケットとリセールバリュー(再販価値の発生する)エディションナンバーとサインのある小生の写真作品を寄付の感謝として贈呈させていただきます(20万円の寄付の場合には国際市場価格50万円の写真作品を贈呈致します)。以下は簡単な小生の略歴になります。詳細についてはコミュニケーションして満足するお返しが出来るかと思っています。

1960年福岡県に生まれ、1988年に作家活動を始め1993年よりニューヨークを拠点に活動し、現在は国際的な現代アーティストとして知られています。写真、映像、ダンス、インスタレーション、パフォーマンスなどの多岐に渡る作品を制作し、その作品はVenice Biennale (ヴェニス)を始め、Site Santa Fe Biennale (ニューメキシコ)、Istanbul Biennale (イスタンブール) などの国際展や、MoMA PS1 Museum (ニューヨーク)、Centre Pompidou(パリ)、Museum fur Modern Kunst(フランクフルト)、Leeum (ソウル)、Hermes Forum (東京)など、世界各地の美術館、アートセンター、ギャラリーにおいて発表されています。<https://ja.wikipedia.org/wiki/平川典俊

6回におよぶトラウマケアのアートセラピーセッションがシンガポールにて、更に6回福島県広野町にてフォローアップセッションと呼ばれるアートセラピーが実施される予定で考えております。フォローアップセッションはアートセラピーを福島県広野町で参加対象者の子どもたちそしてその父兄にもカウンセリングを含めおこなわれ、子どもたちだけではなくその家族そして広野町のコミュニティへのアートセラピーを通じてトラウマ、PTSD に対する治療効果が広く理解され、またコミュニティ全体からの関心を拡げていくことになります。より芸術の社会的役割を広げていくために、一般に対してのシンポジウム、レクチャー並びに展覧会の開催を通じての啓蒙活動を継続的におこなっています。2017 年 11 月 にニューメキシコ州アルバカーキで開催された全米アートセラピー協会のコンファレンスで、2019年4月にシンガポールで開催された子どもトラウマのコンファレンスで当アート保養交流プログラムについての発表がおこなわれました。

福島の子供たちのトラウマ・PTSDケアと放射能内部被曝減少と目的とした保養プログラムを実施しているのは世界で唯一TODAY IS THE DAYが実施しているだけです。

日本ではあいにく医療活動としての認定をアートセラピーにおいては日本政府によってはされておらず、アートセラピーを医療活動として認定されているシンガポールにおいて福島の子どもたちのトラウマケアをシンガポールの病院で働いているアートセラピストの協力でおこなっています。

2018年度のシンガポールでのプログラム動画は以下の通りです。
<https://vimeo.com/299137004>
2017年度のシンガポールでのプログラム動画は以下の通りです。
<https://youtube.com/watch?v=yE3TL9UA9Ws>
2016年度のシンガポールでのプログラム動画は以下の通りです。
<https://youtube.com/watch?v=eEf_LrIQ8Ps&feature=youtu.be>

シンガポールの最大の国営メディアのChannel NewsAsiaでもこれまでプログラムについて大きく紹介されてきました。

CNA Insider Facebook page. <https://facebook.com/cnainsider/videos/1110504965638846/>
The program article from Channel NewsAsia <http://channelnewsasia.com/news/cnainsider/healing-art-for-fukushima/2990722.html?cid=FBia>

またスイス・バーゼルにある公衆衛生の世界的機関TPHや米国のホワイトハウス(ペンス副大統領夫人秘書を通じて)では当プログラムの内容や経過を共有していただいております。

また内部被曝については一昨年2017年は、すべての20人のプログラムに参加した福島の子どもたちのシンガポールへの保養前と2週間滞在保養後のセシウム137の体内被曝量を調べました。その結果すべての子どもたちからセシウム137が検出され、20人中17人の子どもたちの体内被曝量のこのプログラムを通じて大幅に減少が確認されました。実はチェルノブイリ視察に訪れ子どもたちの内部被曝を防ぐ活動をしておりますTODAY IS THE DAYの評議員の内科医・布施純郎医師の進言で発酵飲料・食品やビタミンを含む食品やフルーツなどを積極的に保養プログラムの中で子どもたちに提供しておりまして、それが子どもたちの健康状態を大幅に改善すると同時に放射能被曝がもたらす健康被害を低減させています。

ニューヨークに501(c)3公益非営利団体TODAY IS THE DAY INCを2013年2月、シンガポールに非営利団体TODAY IS THE DAY LTDを2013年9月に世界中のビジョンを共有する人々とともに設立してきました。世界を代表するアーティスト、美術館長、作家、音楽家、ダンス振り付け師、映画関係者他がその顧問やメンバーになっています。<http://todayistheday-foundation.org/#member>  

シンガポールから帰国後もトラウマケアのためのアートセラピーセッション、アート保養交流を含め福島でのアートセラピーによるフォローアップセッションをおこないながらの活動を実現してきましたが、昨年は国立シンガポール大学や国立Nanyang工科大学、など新しいパートナーシップやコラボレ−ターと関係を結びながらトラウマケア、PTSDや放射能被曝の問題とも関わりながらプログラムの継続をおこないました。また同時にシンガポール米国大使館やとの共催でアートセラピーの社会貢献についてのイベントを開催する意向もあります。

昨年夏、日本人の皆さまへのファンディング・キャンペーンの時のサイトが以下にあります。かなり詳しくプログラムの説明が日本語でアートセラピーの説明を含めされております。ぜひリンクをご覧になっていただければ非常にありがたいです。<https://readyfor.jp/projects/titdf> ファンディング・キャンペーンは実は3割近くの手数料さらに、感謝やお返しのためのアイテムの制作やワークショップ開催の経費や呼びかけにかかる労力も考えると、実は寄付の半分近くしか非営利団体の活動費に回ってきません。さらに日本から海外への海外送金の手数料が異常に高く、結果としては関わるスタッフのサイト制作にかかる時間や労働を付加すると、多くのボランティアを確保する必要がある割には、福島の子どもたちのプログラムの実現への現実的な支援は残念ながら非常に限られたものになります。

非常に長くなりましたが、このメッセージに目を通していただき心より感謝致しております。何か質問や問い合わせ等ありましたら、いつでも直接メッセージをいただければ非常にありがたいです。

草々

平川典俊

<https://todayistheday-foundation.co>
<http://todayistheday-foundation.org>
<http://todayistheday-singapore.org>

2019年8月9日金曜日

19人のあなたへ ひとは福祉会・寺尾文尚


19人のあなたへ 2019年7月26日
 私は、あなたが利用していた福祉の現場に身を置く者です。それ故、ということもありますが、あの日以来、私の念頭からあなたの問いかけが離れたことはありません。それは悲しい時も、寂しい時も、楽しい時も、うれしい時も、気がつけばあなたがいるように思います。
 それほどあなたの無念の死は、私を否応なしに生きることの意味を問うてくるのです。
 以前、カープに衣笠選手がいました。彼は球界でも有数の人格者でした。彼の死後、私の友人であり彼の高校時代の友人と話し合う機会がありました。私の友人が言うには、「衣笠選手はカープに入団することによって、人と出逢うことができたんだ」と言っていました。ご存知のように衣笠選手の父親は黒人系の米国人です。少年期までは、そのことに由来し結構いじめにもあっていました。ですから、人は押しのけて生きていくものだと思っていました。そうしなければ自分が押しつぶされることになるからです。高校時代は、遠くから見えるだけで、「衣笠だ」とわかるくらい肩で風を切っていたとも言います。その彼はカープに入団して、初めて自分を支えてくれる人との出逢いを経験したというのです。うぬぼれかけていた衣笠選手と真摯に向き合い、一人の人間として叱りもし、励ましもしてくれたのは、球団の裏方という立場にいる人たちだったようです。その経験から人とは押しのけて通るものではなく、支えてくれている人への感謝こそ自分に必要なことだと思えるようになったのでしょう。
 実は、私も衣笠選手と同じような出会いを経験しました。無論、私は軟弱であり、知力も体力もなく、気弱な青年でした。ですから常にマイナス思考に陥り、自分をダメな人間だと思い込んでいました。
 その私が、自分も「生きていていいんだ」と思える出逢いは、俗に重症心身障がい児と言われている当時の仲間たちでした。11人いました。もう50年も前のことです。しかし、仲間たちと共にした活動の数々は今でも鮮明に覚えています。
 その中でも忘れがたいのは、お母さんから電話をもらったことです。電話口から笑顔が見える様の口調で「今日我が家では赤飯を炊くよ」と言われます。理由を聞くと「喜んでね。みどりがね、靴を脱いだんよ」といわれます。みどりさんは16才でした。おかあさんは、「みどりは世間では重症心身障がい児と言われているかもしれないけどね、みどりはきちんと誰とも比べようのない自分の人生を歩んでいるよ」ということを新米の私に伝えたかったに違いありません。そしてもう一つ「みどりが靴を脱げたのは、突然できるようになったのではなく、職員がみどりの成長を信頼し、根気よく支えてくれているからよ。だからあなた方の職務がいかに大切なことか、よくわかったでしょ」ということを伝えたかったに違いありません。
 この出逢いは、私の人生にとっても大きな転換をもたらしました。なんせ、ダメ人間と思っていた私が「生きていていいんだ」と思えるきっかけをくれたのですから。それから以後、私は本当に多くのことを学ぶ機会を、仲間たちと活動を共にすることによって得ることができたのです。

 3年前を振り返ると、私はどうしても解せないことがあります。本当にあなたと犯人である植松某との接点がどのような形でなされていたのかということです。少なくとも彼は、支援者としてあなたと向き合っていたのですから。彼にとって、あなたという存在は何だったのでしょうか。
 あなたというかけがえのないひとりの人間が見えていたのでしょうか。それとも、十把一からげに、重度障がい者という得体のしれない群れとしてしか映っていなかったのでしょうか。私はまだ津久井やまゆり園での日常がどのように流れていたのか知りえていません。ただ同じような規模の施設で行われていた人権侵害や虐待については、先の袖ケ浦事件から垣間見ることができるように思います。無論軽々しく判断はできないので、できる限り調べていきたいと思います。
 「平和の対極は暴力である。一つに戦争、二つに貧困・飢餓、三つに公害その他環境問題、四つにことに人権・政治的自由の抑圧である」(坂本義和)と説いた人がいます。それに倣うと今の社会は全く平和ではありません。平和どころか至るところに暴力が蔓延してきています。ですからあなたを無念の死に追いやった暴力は、あなただけの問題ではなく、社会全体に突き付けられただと思います。
 私は、多くの出会いによって私自身かけがえのない人間であることを経験することができました。その私が安心して生きる方法は、社会が平和である以外にないと思っています。
私たちの社会が平和であるためにも、あなたやあなたと共に無念の死を強いられた人たちからの問いかけを考え続けることは、私にとって避けることのできない命題です。
 

広島県安芸高田市ひとは福祉会・寺尾文尚 2018年8月9日
        http://hitoha-fukushi.com/

2019年8月4日日曜日

2019年8月4日(日)京都オリーブ I Love PEACE コンサート

I Love PEACE
2019年8月4日(日)19:00~
河野康弘Trio 河野康弘(P)、児島さとし(B)、服部明彦(Ds)
●MAMI(ジャズボーカル)
●ハートの島からやってくる、ハートフル シンガー児玉誠
開場:18:30
開演:19:00
料金:2,000円
※別にドリンクまたは食事を1品ご注文ください。