2018年8月2日木曜日

原発は「核の平和利用」ではない~矢ヶ崎克馬(流空大学名誉教授)

    原発を「核の平和利用」と考えるのはやめましょう
―核兵器禁止運動は「原発廃絶」を掲げるべきであるー
矢ヶ崎 克馬~琉球大学名誉教授

§1  原発は「核の平和利用」ではない
(1)原発は核兵器の補完物として登場した
核兵器製造にはウラン濃縮が基本だ。プルトニウム製造にもウラン濃縮が基本なのだ。
核戦略を維持するためにはウラン濃縮工場を経常的に稼働させ続けなければならない。
核兵器だけの目的では平和時には過剰生産に陥る。しかしウラン濃縮工場をいったん停止するならば、立ち上げて通常運転に快復するまでに相当の時間が必要だ。工場を止めたのではいざ核戦争となった時に間尺に合わない。ウラン濃縮工場を定常的に運転するのには財政負担も大きく、それを解決しようとする核戦略が「核の平和利用」であった。原発の推進はその後の核支配体制の基本となったのである(NPTなど)
(2)核独占・核不拡散体制は原発推進体制
核戦争が全人類に惨害をもたらすものであり、したがって、このような戦争の危険を回避するためにあらゆる努力を払い、世界及び人民の安全を保障するための措置をとることが必要である。
そこで昨年までの国際的枠組みであったNPTの条文構造を見ていくと、
1番に核兵器の不拡散、2番に原子力平和利用、であり、核兵器の削減、はやっと3番目に出てくる。「原子力発電」は「核兵器不拡散」の義務付けとセットになる位置づけである。
「核の平和利用」という建前のペテン性が核戦略上ではっきりしている。ここでは放射線被曝防止の観点は全く排除されている。

<核拡散防止条約>   核保有国が米ロ英仏中以外に増えることを防止す条約1963年国連で採択70年に発効した。現在190ヵ国が加盟。
核不拡散条約の構成
(1)核拡散を抑止(1[核兵器国の不拡散義務]2[非核兵器国の拡散回避義務]
第三条 [転用防止のための保障措置]国際原子力機関
(2)原子力平和利用原発・核爆発(4[原子力平和利用の権利]
5[非核兵器国への核爆発の平和的応用の利益の提供]
①原子力の研究、生産及び利用奪い得ない権利
②設備資材、科学的技術的情報⇒最大限度に交換
③非核兵器国の応用の発展に貢献
(3)核兵器の削減(6[核軍縮交渉]第七条 [地域的非核化条約]

(3)原発は潜在的核兵器
自民党政治家の原発と核兵器に対する認識が所々でほころび出ている。
原子力技術はそれ自体平和利用も兵器としての利用もともに可能である。どちらに用いるかは政策であり国家意思の問題である。日本は国家・国民の意志として原子力を兵器として利用しないことを決めているので、平和利用一本槍であるが、平和利用にせよその技術が進歩するにつれて、兵器としての可能性は自動的に高まってくる。日本は核兵器を持たないが、(核兵器保有の)潜在的可能性を高めることによって、軍縮や核実験禁止問題などについて、国際の場における発言力を高めることができる。(岸信介、「岸信介回顧録」、廣済堂出版、83年) 

11年10月に、石破茂自民党政調会長(当時)が以下のように説明する。

 原発を維持するということは、核兵器を作ろうと思えば、一定期間のうちに作ることができるという「核の潜在的抑止力」になっていると思っています。逆に言えば、原発をなくすということはその潜在的抑止力をも放棄することになる、という点を問いたい。(中略)核の基礎研究から始めれば、実際に核を持つまで5年や10年かかる。しかし、原発の技術があることで、数カ月から1年といった比較的短期間で核を持ちうる。加えて我が国は世界有数のロケット技術を持っている。この2つを組み合わせれば、かなり短い期間で効果的な核保有を現実化できる。(「SAPIO」2011年10月5日号)
(4)原発事故のどさくさに紛れた「原子力基本法」改正
<市民の知らないうちに原子力基本法が改定されていた>2012年6月20日
元の原子力基本法第2条:
(基本方針)
第2条 原子力利用は、平和の目的に限り、安全の確保を旨として、民主的な運営の下に、自主的にこれを行うものとし、その成果を公開し、進んで国際協力に資するものとする。
 ところが、福島第1原発事故のどさくさに紛れ、12年6月20日に、原子力基本法の改定が行われ、第2条第2項として安全保障の文言が付け加えられ、以下のように改定された。
(基本方針)
第二条 原子力利用は、平和の目的に限り、安全の確保を旨として、民主的な運営の下に、自主的にこれを行うものとし、その成果を公開し、進んで国際協力に資するものとする。
2 前項の安全の確保については、確立された国際的な基準を踏まえ、国民の生命、健康及び財産の保護、環境の保全並びに我が国の安全保障に資することを目的として、行うものとする。
(民主、自民、公明の提案による)  

原子力は「我が国の安全保障に資することを目的として」行うことにされた。とんでもないことである。提案した諸党の「我が国の安全保障」が国民の生命、健康及び財産の保護、環境の保全とは別記して主張しなけらばならない概念であり、事故後の原発廃絶を阻止する必要性をこの条文として追加したものと理解しなければならない。

§2 核兵器禁止条約と原発
昨年国連で採択された「核兵器禁止条約 前文」 に残念な表記がある。
本条約は、締約諸国が
一切の差別なく平和目的での核エネルギーの研究と生産、使用を進めるという譲れない権利に
悪影響を及ぼすとは解釈されないことを強調
核兵器禁止条約の前文には、上記の文言が含まれる。「核不拡散条約」の支配体制をそのまま維持するもので、目的を核兵器に絞るために、「放射能から人類を守る」という観点を犠牲にしたものではないか?妥協の産物としか言いようがない。IAEAUNSCEAR, ICRPなどの情報操作がこのような前文作成の土台になっている。

§3 科学の原理からの誠実な警告を無視する体制はファシズム
―温泉管理はできてもマグマ管理はできないー

我々は、核の研究はやむ得ないものと受け止めるにしても、少なくとも商業原発を「核の平和利用」として位置付けることを廃止すべきである。
多くの良心的市民が学問的意味合いで「核の研究」は排除してはならないと思っている。客観的事物である「諸対象」に対して探求を行うことは排除してはならないだろう。
しかし、自発的原子核崩壊を制御することは現在の科学力では全くできない。これは「核分裂の原子炉の管理が破たんした時、制御不能となる必然性を持つ。フェイルフリーが成り立たないのである。いわば、火山の周辺現象として温泉は利用できても、マグマを制御できないことと同じである。自然現象とはやむを得ず共存しなけらばならないのが人類の宿命だ。しかしその恐ろしい破綻をきたすシステム「原発」を人工的に作り出して自ら危険を掘り起こすのは御免蒙る。絶対避けるべきだ。
この認識は既に科学の原理からの大きな警告として発せられ続けている。しかし国家戦略と功利主義で科学の誠実な警告は無視続けられている。
ICRP(国際放射線防護委員会)曰く「リスクより公益が大きいときには原発は許される」。
すなわち原発が日常的に殺人を犯しても発電という公益の方が大きいならば殺人が許される(ICRP防護3原則の第1)と開き直るのである。
人命を人格として大切にしあうことが民主主義の根幹である。全ての市民に人格権があり、大切にしあうのが民主主義だ。私たちは「すべての人が大切に扱われる社会」を目指している。
原発産業はこの民主主義を根本から平然と覆す。その挑発的宣言がICRP防護3原則なのだ。
科学の原理からの警告を無視続ける商業原発は平和利用ではありえない。我が国においても、この警告と関連して「原子力研究・開発の3原則」なるものが発せられたが、3原則など初めから適用不可であった。学問の自由は国家権力と原発産業の資金力により完全に封殺され、あの恐ろしい集団「原子力ムラ」が構成され、「安全神話」がまかり通った。事故後7年の現在「放射能安全神話」が国家的大キャンペーンで市民の人格権を奪う。原子力分野におけるファシズムである。

原発は核の平和利用ではない。
これを命を大切にする全ての市民の共通理解として広めるべきである。

原水爆禁止運動目標に、原子力発電の廃止を人類共通の目標として掲げるべきである。

2018年7月21日土曜日

2018年7月21日(土)奈良市ボーノボーノ

FREE STANDARDS
河野康弘トリオ
河野康弘(Piano)白石伸夫(Bass)久原朗揮(Drmus)

【日時】07月21日(土)12:00~
【会場】イタリア料理Buono Buono TEL0742-30-1122
630-8115奈良県奈良市大宮町5丁目3-4-3
近鉄京都・奈良線「新大宮駅」から徒歩約3分

【料金】前売5,000円 当日5,500円
(1ドリンク付)
【問・申し込】地球ハーモニー
電話090-1657-0174
E-mail.wahaha1113@yahoo.co.jp


2018年7月20日金曜日

2018年7月20日(金)京都市パーカーハウスロール

FREE STANDARDS
河野康弘トリオ+SAWA
河野康弘(Piano)白石伸夫(Bass)久原朗揮(Drmus)●Sawa( Vocal)

【日時】07月20日(金)19:00~
【会場】Parker House Roll 電話075-352-8042
京都市下京区烏丸通松原下る東側五条烏丸町397
メンバーズゴルフビルBF
地下鉄五条駅から北へ徒歩3分
阪急烏丸駅、地下鉄四条駅から南へ徒歩8分

【料金】前売3,000円 当日3,500円
(1ドリンク付)
【問・申し込】地球ハーモニー
電話090-1657-0174
E-mail.wahaha1113@yahoo.co.jp





2018年7月13日金曜日

2018年7月13日(金)~15日(日)京都市オリーブ

オリーブOPENコンサート
 河野康弘(ピアノ、お話し、歌)

【日時】7月13日(金)~15日(日) 1st.19:00~ 2st.20:00~
13日(金)河野康弘ソロ
14日(土)ゲストSAWA(Jazz Vocal)
15日(日)ゲストHIDE(Percussion)

【会場】Cafe&Bar Olive オリーブ
    京都市左京区東大路仁王門下ル東門前町503-313
【料金】投げ銭

河野康弘ソロ 曲目
●ピアノお目覚め~私のお気に入り
●自然を想って~ピアノ組曲「嵐山」
●どの花見ても綺麗だな~「チューリップ」ジャズバージョン
●こころとこころのハーモニー~We are Tha World
●ジャズのスタンダード~レフト・アローン、A列車で行こう
●みんなピアニスト~ワッハッハ
など


2018年7月7日土曜日

2018年7月7日(土)在札幌ロシア領事館

地球ハーモニーコンサート

Jazz piano 河野 康弘 concert in 在札幌ロシア連邦総領事館
jazz Pianist 河野康弘が札幌へやって来ます!
河野さんは「キャロル」を解散してソロ活動をはじめた矢沢栄吉を支えた「矢沢栄吉バンド」の初期メンバーとして大活躍されました。ジャズピアニストとして世界中から高く評価され、海外の有名アーティストともセッションされています。繊細な指使いと豪快な演奏で観客を
巻き込む、圧巻のパフォーマンスを間近で見てください!
【日時】2018 年 7 月 7 日 PM 5 時~7 時
【料金】 ¥2500 ソフトドリンク付き(小学生以下 無料)
【場所】 在札幌ロシア連邦総領事館  札中央区南 14 条西 12 丁目 

《 地球ハーモニー 》
河野康弘さんは音楽で日本と世界をつなぐ「地球ハーモニー」の代表者で、世界中の学校などに日本で眠っているピアノを贈る活動をしています。1992 年から現在まで 290 台のピアノを各地に届けています。海外の事績として、ケニア 11 台、南アフリカ共和国 45 台、ドミニカ共和国 11 台のほか、内モンゴル、パレスチナ、ベトナム、エリトリア、タイ、パラグアイなど、計 113 台を届けていて、今回はロシア・サハリンにピアノを贈る計
画をすすめています。
【お問い合わせ】
日本ロシア交流 project 事務局 mail aitonij@gmail.com
project ライン@
090-1657-0174(地球ハーモニー・河野)

【企画】日本ロシア国際交流プロジェクト
MSC Company group ・ NPO 法人日本ユーラシア協会
社会福祉法人札幌協働福祉会 ・ 一般社団法人美容コミュニケーション推進機構


ロシア・サハリン州児童福祉施設の子どもたちと

7月6日~11日の北海道ツアーから帰りました。
6日の夜に札幌に到着したら寒い!!!
上着を来て宿泊先のゲストハウスへ。
室内は暖かくゆっくり過ごしました。
7日に起きたら寒さが増していました。
ゲストハウスの方もビックリなさっていました。
近くの衣料品店を紹介していていただき長袖シャツを購入。
ほっとしました。

15時くらいに在札幌ロシア領事館に入りました。
領事館は子どもたちの声で賑やかでした。

二年前に仁木町で福島からの子どもたちの保養キャンプで演奏したときに偶然サハリンの児童福祉施設の子どもたちも滞在していてコンサートに参加してくださいました。子どもたちは、とても楽しんでくださり「ワッハッハ」では全員ピアニスト。何度もピアノを弾く子どももいました。
 終了後にサハリンから子どもたちを招聘している担当者・近江さんとお話してピアノを贈る計画が決まりました。
 昨年、今年と子どもたちの来日に合わせて在札幌ロシア領事館でコンサートしました。
今年は「カチューシャ」を演奏したら大きな声で歌って下さり感激でした。
「ワッハッハ」では、全員ピアニスト。
一人ピアノが弾ける子が1曲演奏してくださり感激。とても楽しいコンサートになりました。終了後に皆で撮影。子どたちの笑顔は最高です!!


2018年6月30日土曜日

2018年6月30日(土)あやべ吉水

河野康弘Jazz Piano Live

河野さんは独自の自然保護活動として
「冬眠ピアノお目覚めコンサート」
というユニークで楽しい活動を
世界中で展開し、
使われずにいるピアノを復活させています。
今回のライブも、その一環で開催します。

6月30日(土)18:30開場、19:00開演
場所:あやべ吉水・綾部市睦寄町フケ10(予約電話 0773・21・4777)
料金:前売券 2,500円 当日券 3,000円(1ドリンク付き)
★ ライブ終了後、一品持ち寄り(またはカンパ)のお食事会がありますのでご参加ください。
★ ライブ特別宿泊プラン(定員8名・相部屋・朝食付@9,000円)ご用意しています。