夏休みに入り各地で放射能保養キャンプが開かれています。
その一つ北海道仁木町での保養キャンプに演奏に行ってきました。
北海道余市郡仁木町にある「山の家」です。
放射能汚染地域からの保養施設です。
「おもいっきり夏休みin北海道」
札幌でのライブを終えて夕方4時に余市駅到着。
「山の家」のスタッフの方が余市駅へ迎えに来てくださいました。
約15分くらいで仁木町の山の上にある「山の家」に到着。
到着して間もなく夕食のバーベキュー。
広い空を見ながらの食事はとても美味しい。
食事が終わり、いよいよコンサート。
参加者は福島県のハンディをもった子どもたち15人くらいとスタッフ。
そしてサハリンの児童福祉施設の子どもたち15名も一緒にお泊りです。
サハリンでも福島の子どもたちの保養を受け入れてくださっていて、そのお礼に日本に招待された子どもたちです。
会場は施設のランチルーム。
ピアノは木製のスピネットタイプ(小さい)。
お目覚めの曲はサウンド・オブ・ミューックから「私のお気に入り」
調律もしばらくしていないピアノですが小さな体から、せいいっぱいの音を響かせてくれます。
迫力に子どもたちは目を丸くして見入っていました。
2曲目は「星に願いを」
世界が平和である事を願って優しい音色が会場を包みます。
3曲目は「チューリップ」
どの花見ても綺麗だな、の世界になって欲しいと願っていつも演奏しています。
4曲目の「かえるの歌」では、いろんなカエルになりました。
5曲目は「台風」
ピアノを弦を弾いて風の音を演出。
拳や肘で台風のイメージを表現。
いろんな弾き方、いろんな音にびっくりしていました。
6曲目は「四万十川」
自然を題材にした私のオリジナル。
7曲目は「大きな古時計」
一緒に歌いました。
8曲目は「さんぽ」
子どもたちの一番人気。
歩くと元気になりますね。
9曲目は「ワッハッハ」
ワッハッハ、ワッハッハ、ワッハ、ワッハ、ワッハッハ、と三三七拍子で笑うのが音楽になります。
子どもたちもリズムに合わせてピアノに触れていただきました。
最初躊躇していた子どもたちですが、繰り返しやっているうちに楽しくなり皆がピアニストになりました。
何度も出てきてピアノに触れてくれるので終わらないかも、と少し心配になるくらいでした。
ワッハッハ!
終了後にサハリンの子どもたちを招いている方から
「サハリンの子どもたちは孤児院で育っていて普段感情を表に出すことがなく、あんなに楽しそうにピアノを弾いてびっくりしました」
と、話してくださいました。
私から
「サハリンの児童福祉施設にはピアノが無いようなのでピアノを寄贈してサハリンへ演奏に行きたい」
と話しました。
日本ではピアノがいっぱい眠っています。
そんなピアノがサハリンでも活躍して欲しいです。
ピアノは一人でも楽しめる素敵な楽器。
音楽は心の栄養。
サハリンの子どもたちが健康で心豊かに育ってくれる事を願います。
福島の子どもたちは毎年「山の家」にやってきます。
また「山の家」で再会しましょう、と約束しました。
コンサートが終わった後は花火で楽しみ、お風呂に入って子どもたちは就寝。
子どもたちが寝たあとは大人タイム。
スタッフの皆様と夜遅くまで話がはずみ楽しい一日を過ごしました。